浄土真宗本願寺派 小倉御坊 永照寺
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お盆 ~本願寺の文書より転載~

お盆とは

仏教行事の中で最も一般化したのが、お盆でしょう。盆踊り、盆灯籠とうろうから盆休みまで、正月と並べ、民間歳時習俗の両大関といわれて親しまれている年中行事です。

テレビは毎年、墓参風景と帰省ラッシュとを映し出しています。

お盆は、正しくは「盂蘭盆うらぼん」といい、サンスクリット語「ウランバナ」の音写で、逆さにつりさげられるような非常な苦しみという意味です。

『盂蘭盆ぎょう』というお経によると、お釈迦さまの弟子・目連尊者もくれんそんじゃの母親が餓鬼道がきどうに落ちてそのような苦しみにあっているとき、お釈迦さまの教えに従って、七月十五日に多くの高僧たちに供養し、母親を救ったところから始められたものであると説かれ、そこから仏さまや祖先のご恩に感謝し、力強く生きることを自覚する行事となりました。

浄土真宗ではお盆のことを「歓喜会かんぎえ」とも呼んでいました。

本願寺出版社「くらしの仏教語豆事典」より転載

お盆の準備

「お盆には、特別な準備が必要なのでは・・・」
大切な方を亡くして初めて迎えるお盆。どう迎えていいのだろうかとインターネットで検索したり、本を探す人も多いのではないでしょうか。ネットには「お盆のお供え物のしきたり」「お盆の供養の仕方」・・・など、いろんな宗旨、はたまた会社などの情報があふれています。

でも、ご安心ください。
浄土真宗にご縁のある方々は、お盆を迎えるための”特別な準備”は必要ありません。
お念仏のみ教えをいただき、仏さまの国(浄土)に生まれた亡き方々は、阿弥陀仏とともに、大いなる慈悲の心で、迷いの中で苦しむ私たちを、いつも見守ってくださっているのです。そして、さまざまなご縁を通して私たちを仏前にいざなってくださっています。ですから、亡くなった方々の罪障ざいしょうを除き、冥福めいふくを祈るために行う「追善供養ついぜんくよう」は必要ありませんし、精霊しょうりょう棚、施餓鬼せがき棚もいりません。

亡き方の恩に感謝し、仏さまの救いにあい、お浄土に先にいかれた方々と、やがてはお浄土であえるというみ教えを聞いていくのが浄土真宗です。その仏さまを「南無阿弥陀仏」といいます。
お念仏をとなえ、み教えを喜ぶ身になってほしいという、亡き方たちの願いを聞いていっていただきたいのです。ぜひとも、お寺で行われる法要、家庭でのお盆参りで法話を聞いてください。そして、仏さまのお話を通して、わが身を振り返る大切な機会にしていきましょう。

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