
合掌する姿は
美しい
インドでは右手は清浄、左手は不浄とされています。
そこで右手は仏、左手は自分を表し、
右手と左手を合わせることで
仏と一体化する自分を表現するのだと言われています。
「ありがとう」「おかげさま」「いただきます」「ごちそうさま」と
手を合わす姿は美しいものです。
高田敏子さんの詩をご紹介します。
『浅草観音』
高田敏子(1914~1989)
~「月曜日の詩集」より~
神さまや 仏さまが
ほんとにいらっしゃるか
どうかー
でもあの合掌したときの
やすらぎは
どこからくるのでしょう
右の手の悲しみを
左の手がささえ
左の手の決意を
右の手がうけとめる
その上を流れる静かな時間
こうした姿勢を
教えてくださったのは
どなたでしょう。
ふりむくと
青い目の外人さんも
手を合わせて…
小さな小さな観音様と
なにをお話ししたことやら。



