
萌えいづる
ものにやはらか
春の土
今月は、1893年(明治26年)生まれ、
名古屋市の高木青巾さんの句集『古壷以後』からのことばです。
医師で俳句をたしなまれていました。
逝去された年は把握していません。
立春をすぎると、様々な植物の活動が活発になってきます。
植物の成長には、土、光、水等が欠かせません。
美智子上皇后さまが、皇太子妃殿下時代(昭和44年)に詠まれたお歌に
「幾光年太古の光いまさして地球は春をととのふる大地」とあります。
永い永い時を経て、太陽の光が地球に届き、
万物のいのちを育む様子を表しています。
阿弥陀様の智慧は、光に喩えられます。
私たちも阿弥陀様の光によってお育てをいただきます。
五劫という長い思惟を経て、南無阿弥陀仏の光となり、
声となって私に至るさまとお歌が重なります。
根を養えば、樹は自ずから育つ、根が大事とは、
根を受け止める土が大事、浄土は浄らかな土、
私の身命を受け止める教えです。
どんなに、辛くても、苦しくても、
私を受け止め、認め、支えてくれる教え、人、ことばがあれば、
いただいたいのちを、ちからいっぱい生き抜くことができます。
南無阿弥陀仏の光の中、
南無阿弥陀仏の浄土に支えられての毎日です。



