
過去が咲いている今
未来の蕾がいっぱいの今
今月は、陶芸家 河井寛次郎さん(1890~1966)のことばです。
4月は花の季節です。新型コロナウイルス騒動の中でも、時期がくれば、花は咲きます。
「はじめましてと 花は咲く 億年春を 重ねながら」
花は長い歴史を受け継ぎながら、花の咲く縁が整えば、花を咲かせます。まさに、過去の積み重ねが、今、花を咲かせています。そして、今咲いている花は、来年の花の種、蕾となって、また花を咲かせることでしょう。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各種の会議、行事が中止、延期になり、家で過ごす時間が多くなりました。その結果、ついつい飲食の量も増えています。「ダイエット、今食べたのは明日の分」と言っても、今日の生活は、必ず結果として表れます。ダイエットに限らず、今、どんな生活をするかで、未来も違ってきます。
仏典に「牛、水を飲めば乳となり、蛇、水を飲めば毒となる」という言葉があります。
同じ水を飲んでも、牛が飲めば、いのちを養う乳になり、蛇が飲めば、いのちを奪う毒となります。今、どんな生活をするかによって、受けていく結果も異なってきます。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各自のできることを行いましょう。
そして法要等で、共に仏徳讃嘆、聴聞できる日を心待ちにしています。
くれぐれも、ご自愛のほど念じ上げます。
(令和2年4月の掲示板)