水車
水がなければ回らない
つかりすぎても回らない
各地での水害、お見舞い申し上げます。毎年、自然の恵みと脅威を感じています。
福岡県朝倉の「三連水車」の映像を見ながら、大学の恩師の「水車の話」を思い出しました。
「諸君は、これから卒業して自坊に帰り、僧侶として門徒さんの教化にあたるであろう。まず、僧侶たるものは、三界の大導師としての自負心を持たねばならない。しかし、それだけでは、ご門徒さんはついてこない。それと同時に、門徒さんに慕われ、気楽に相談のできる僧侶になってほしい。それは水車のようなものである。水車は、水から離れては回らない、といって、水に沈んでも回らない、半分は水に浮かび、半分は水につかってこそ、水車は回ります」
掲示の言葉は、毎月1日に掲げています。7月も掲示した後に、水害が発生し、「水車」の喩え同様に、雨も降らねば日照りで水不足になり、降りすぎれば大きな被害をもたらします。
「コロナの感染予防」と「経済活動」も、自粛をすれば、活動が停滞しますし、自粛を緩めれば、感染が拡大していきます。水車の喩えから、様々なことを思料しています。
(令和2年7月の掲示板)