浄土真宗本願寺派 小倉御坊 永照寺
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お寺の掲示板

お寺の掲示板:2020年10月

神無月

自分が笑うことが
相手の笑顔のはじまり

コロナ感染予防で、皆さんマスクを着用しているので、表情がわかりづらいですね。
特に、笑顔に接することが少なくなると、気が滅入ってきます。笑顔の影響力は大きいです。

今月の言葉は、歌手「さだ まさし」(1952~)さんの本『さだ語録』からです。
親鸞聖人が、真実の経として大切にされた、浄土三部経のひとつに『仏説無量寿経』があります。その中に、法蔵菩薩が、阿弥陀仏に成るために積まれた菩薩行に「和顔愛語、先意承問」(わげんあいご・せんいじょうもん)という言葉があります。
「和顔愛語」は、おだやかな笑顔とやさしい言葉で接すれば、他人の心をおだやかにすることができることであり、あたたかい言葉の究極は「南無阿弥陀仏」です。阿弥陀様は、南無阿弥陀仏の声(ことば)の仏様となって、私に届き、私を摂め取ってくださいます。
「先意承問」は相手の気持ちを先に察して、その望みを受取り、満たしてあげるということです。

仏法をよろこんだ、木村無相さん(1904~1984)は「如来さんが私を、思って思って思ってくださるのがお念仏」と「南無阿弥陀仏」をいただきました。
私たちは、すでに阿弥陀様のお慈悲の中に包まれています。だからといって思い通りの人生ではありません、摂めとって捨てない阿弥陀様の先手のはたらきのなか、思い通りにならない人生であっても、親様の呼び声に、安心して生きていくことができます。

山陰の妙好人、浅原才市さん(1850~1932)は

「 ナムアミダブツ 
ナムアミダブツ 
念仏は親の呼び声 
子の返事 」

と味わっています。

(令和2年10月の掲示板)


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