
やさしい言葉は
たとえ短く 簡単な言葉でも
いつまでも いつまでも
心に こだまする
8月のことばは、マザー・テレサ(1910~1997)さんです。
「言葉の乱れは、心の乱れ」といいます。
心の荒れた子供たち1000人を対象に、言葉の調査をしたところ、
「食う」970人、「食べる」27人、「いただく」3人だったそうです。
ひとつの言葉が、人を傷つけることもあれば、勇気づけることもあります。
お釈迦様は、私たちが犯しやすい過ちとして「十悪」を説いています。
身(からだ)に関すること「殺生・偸盗・邪淫」の3、
意(こころ)に関すること「貪欲・瞋恚・邪見」の3、
口に関すること「悪口・両舌・妄語・綺語」が4と、
口に関することが一番多くなっています。
その同じ口から、お経様をお勤めし、お念仏を申します。
「よしあしの いずれを多く語りしか 老いたる己が舌にたずねる」
私は「仏様のことば」「悪口・両舌・妄語・綺語」
どちらのことばを多く語ってきたのでしょうか?
蓮如上人は、ご文章で
「南無阿弥陀佛という文字はその数わずかに六字なれば
大した効力があるとも思えませんが、
この六字の中には無上甚深の功徳利益の
広大なること極まりがない」と仰せられました。
声の仏「南無阿弥陀仏」となって、
「いつでも、どこでも、どんなときでも私を受け止め、支えていく」
と、よびつづけることばのはたらきは、
「ナモアミダブツ・ナモアミダブツ」
「ナンマンダブツ・ナンマンダブツ」
とこだまします。