継続は力なり
今月のことばは、誰もが、よく知っていることばです。
この言葉を使い始めた人は、諸説あるようですが、
日本の「アンデルセン」と言われた「久留島武彦」（１８７４～１９６０）さんもその一人です。
当初は「思想は力なり」でしたが、
どんなに良い思想を持っていても、継続しない思想は役に立たない。
そこで「継続は力なり」という標語に変えたそうです。
久留島さんは、大分県玖珠町の方です。
小学校の時に、自宅と小学校が火事になり、母親の実家の中津に避難し、
そこで、村上巧児（１８７９～１９６３）さんと一緒に遊んだようです。
村上さんは、後に九州電気軌道株式会社（西鉄の前身）の社長となり、
「到津遊園地」を開園し、幼馴染の久留島さんを、
夏休みに開催する「到津林間学校」の校長として迎え、
久留島さんは、毎年お話に来られていました。
寺報をお読みの方にも久留島さんのお話を聞くご縁にあった方も
いるのではないでしょうか。
玖珠町に「久留島武彦記念館」があります。
入館すると壁面に、久留島さんのことばが掲げられています。
「継続は力なり」
「チャンスはハゲおやじ（過ぎ去った後、後ろ髪をつかめないので）」
「身動かざれば心働かず」
「子供に話すときは、イージー、シンプル、ストレート」等々。
永照寺の開基は、明応４年（１４９５）、今年で５２７年になります。
お念仏の教えを大切にされてきた、門信徒有縁の方々のご尽力の賜物です。
お念仏の教えを伝えていくことを、先輩の方々は「ご法義の相続」と言ってきました。
「継続は力なり」を「ご法義相続は力なり」と読みかえて味わっています。
