
風鈴の風に
亡き人を
仏様と敬い
掌を合わす
秋彼岸の秋分の日、祝日の意味は
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」とあります。
亡き方を弔う(とむらう)という時、
古くは「訪らふ(とぶらふ)」とも書いてあります。
仏事は、私たちが亡き人を訪れていく、その言葉やお姿を訪ねながら、
私たちへの願いに出あう大事なご縁の場です。
浄土真宗は阿弥陀佛の「すべての者を必ず救う」という
本願によって出来上がった「南無阿弥陀仏」のお念仏と共に生き、
この世のいのちが終わるとき、
阿弥陀仏の浄土に生まれ、真実の悟りを開かせて頂くみ教えです。
お念仏に遇うということは、
お浄土に生まれ、「仏になる人生を歩む」ということです。
また、『仏説阿弥陀経』には、お念仏の教えに遇うものは、
「倶会一処」(ともに、ひとつ処で会う)と説かれています。
「処」とはお浄土を指しています。
先にお浄土に生まれた方々のことを想い、
そして自分も、お浄土に生まれたいと思うのであれば、
必ず、お浄土でともに会えると説かれています。
父母も、
はらからも居(ま)す
彼の国へ
われも往くなり
遠からずして
お浄土へ生まれ、仏様となられた亡き方々を偲び、
私もお浄土へ生まれていく道を聞かせていただくのが、
浄土真宗のお彼岸の過ごし方です。