浄土真宗本願寺派 小倉御坊 永照寺
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お寺の掲示板

お寺の掲示板:2022年10月

神無月

形見とて
何か残さむ
春は花
山ほととぎす
秋のもみじ葉

10月の言葉は良寛(1758〜1831)さんです。

この短歌は、1968年ノーベル文学賞を受賞した
川畑康成(1899〜1972)さんが授賞式のスピーチで引用しました。
四季のある日本の美しい風景です。

秋は「みのり」の季節、
木の実は動物にとっては厳しい冬を乗り越える糧であり、
植物には、新しいいのちの種です。
仏法も「おみのり」といいます。
厳しい人生を乗り越える糧であり、
仏様の「ものさし」という智慧をいただきます。

本願寺新報(毎月1日、10日、20日に発行)に、
地震や水害に遭われた寺院や門徒さんの記事が掲載されたとき、
ご利益を説く宗教の関係者が「うちの新聞には掲載できません。
災害に遭うとご利益がなかったと思われます」といったそうです。
災害に限らず、若くありたい、元気でいたい、死にたくもない。
そう願っていても、「老・病・死」からは逃げることはできません。

良寛さんは
「災難に遭う時節には災難に遭うがよく候、
死ぬ時節には死ぬがよく候、
是はこれ災難をのがるる妙法にて候」
と言っています。

また、良寛さんの、辞世の句のひとつとして伝えられている
「裏を見せ表を見せて散る紅葉」があります。
出会いも別れも、よろこびも悲しみも、老病死も、私の担っていく人生です。
そして、その私をしっかりと受けとめ支え、摂めとってくださるのが、
南無阿弥陀仏の教えです。

 良寛に
 辞世あるかと人問わば
 南無阿弥陀仏というと答えよ


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