一という
はじめの数に
ふみいだす
日なり今日なり
正しくあらん
1月のことばは、本願寺派の仏教婦人会の設立に尽力された、
九條武子さん(1887~1928)です。
永照寺仏教婦人会は、江戸時代の「永照寺尼講」が前身で、
大正9年5月に、九條武子さんをお迎えして
永照寺仏教婦人会が設立されました。今年で年目です。
九條武子さんは、永照寺にとっても、ご縁のある方です。
「正」という字は「一」と「止」から構成されています。
「止」には「とどまる・とまる」と「すすむ」という意味があります。
「とまる」と「すすむ」まったく逆のことになりますが、
私は、勝手に「原点に戻り、歩みをはじめること」と解釈しています。
親鸞聖人は、『唯信鈔文意』に
「唯は、ただこのことひとつといふ、ふたつならぶことをきらふことばなり」
と述べられています。
私が、仏となる道は唯ひとつ、「如来様から賜る信心」と述べられています。
いつでも、どこでも、
どんないのちでも、受け止め、ささえていく、
大智、大悲のなか、安心の日暮しです。
一本道、一本道
この一本道を
みつけてゆきましょう
この一本道は、
どこで倒れても
倒れたところが目的地
(竹部勝之進)