浄土真宗本願寺派 小倉御坊 永照寺
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お寺の掲示板

お寺の掲示板:2023年7月

文月


空からふりそそぐ光は
一方通行 
私を照らし
あたためてくれる

 阿弥陀様の「阿弥陀」は梵語の「アミターバ・アミターユス」の音訳、
意訳は「無量光・無量寿」となり、そのはたらきは、よく光に譬えられます。

 光には、「照破」「照育」「照護」という三つの、はたらきがあります。

 
 まずは「照破」闇を破るはたらき、
どんな暗闇も、光が届けば、闇は破られます。
親鸞聖人の顕された『顕浄土真実教行証文類』に
「無礙の光明は、無明の闇を破する恵日なり」という言葉があります。
「どんなものにも、さまたげられることのない、阿弥陀仏の光明は、
私の無明の闇を破る、はたらきであり、太陽の光のようなものである」
と述べられています。

 二番目は、「照育」、すべての動植物は、その成長には光が必要です。
私にも阿弥陀様の光のお育てが必要です。
堀口大学さんの短歌に
「深海魚光に遠くすむものはついに眼(まなこ)を失うとあり」
私も仏法の光から遠ざかると心の眼が閉ざされてしまいます。

 三番目には、「照護」念仏者を摂めとって捨てない摂取の光明、
『浄土和讃』に「十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなわし 
摂取してすてざれば、阿弥陀となづけたてまつる」
たとえ私たちがその救いに背を向けようとも、
摂(おさ)め取って捨てないと、
どこまでもはたらき続ける仏様を阿弥陀如来と申します。

 阿弥陀様に、照らされ、育まれ、護られての毎日です。 


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