歳重ね
苦瓜の
苦味が
好みの味となり
私たちの舌には味蕾(みらい)という
味を感じるセンサーがついています。
味蕾(みらい)は子ども時代に発達し、
その数が多いほど味覚を強く感じることができますが、
ある時期を過ぎると減少し、
30代〜40代頃には子ども時代の約半分まで減ってしまいます。
つまり、子どもの方が大人よりも味覚に敏感なのです。
味覚には、甘味、塩味、酸味、辛味、苦味とありますが、
苦味は毒のシグナルとして、子どもは、本能的に受け付けないようです。
だから、苦い薬、苦い味の食べ物は、受け付けないのです。
しかし、成長するにしたがって、私たちの味覚が変わり、
苦い食べ物も食べれるようになります。
8月は、広島原爆、長崎原爆、終戦記念日、盂蘭盆会と、
いのちについて考える機会の多い月です。
「身近な方、大切な方の死」も
阿弥陀様の教え、光に触れることにより、
また、時間の経過とともに様々な経験を通して、
味わいも深められるのではないでしょうか。
阿弥陀如来の本願力によって
信心をめぐまれ、
念仏を申す人生を歩み
この世の縁が尽きるとき
浄土に生まれて仏となり
迷いの世に還って
人々を教化(きょうけ)する。
(浄土真宗の教義)